調査・研究– category –
森林や草原と人との関わりを探る調査・研究活動や、その成果をわかりやすく紹介します
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環境教育
教員養成系大学生に向けた森林生態学教育 : 信州大学カヤノ平ブナ原生林教育園での活動事例|Mar.2016
この実践報告は、信州大学教育学部の教員養成系大学生を対象に、カヤノ平ブナ原生林教育園で実施された森林生態学の野外実習の事例を紹介しています。簡易的な毎木調査を通じて、極相林の世代交代や林分構造の理解を深めるとともに、得られた知見を学校教育へ応用する方法を考察しました。学生の多くが生態学的理解を深め、教育現場での展開案も具体的に提案され、実習の有効性が示されました。 -
論文
教員養成系大学生における身近な自然に対する認識調査 : 信州大学教育学部生の事例|Mar.2016
この研究は、信州大学教育学部の教員養成課程に在籍する学生147名を対象に、身近な自然に対する認識をアンケート調査によって明らかにしたものです。その結果、幼少期に自然環境で過ごした学生が多い一方で、自然との関わりや植物・昆虫に関する知識や体験は十分とは言えず、特に樹木の識別や秋の七草の認知度が低いことが示されました。今後の理科教育では、身近な自然を活用した体系的な講義の充実が求められます。 -
論文
豪雪地に建つ伝統的木造民家の古材の強度特性|Feb.2016
日本の豪雪地に建つ伝統的民家の古材について、ブナ・ナラ・トチ・スギの4種を対象に曲げ強度とヤング係数を測定しました 古いブナ材は現代材よりも高い曲げ強度を示し、ブナとナラはヤング係数も高いことがわかりました。これらの結果から、ブナ材は長年の使用により強度が増し、積雪荷重への耐性が高まった可能性が示唆されています。 -
論文
長野県黒姫山麓の高原盆地に成立する平地林の植物相|Mar.2015
この研究は長野県信濃町の黒姫山麓に点在する平地林の植物相を明らかにするために行われました。2014年に実施された調査では、408種の維管束植物が確認され、絶滅危惧種や外来種も多数含まれていました。 これらの結果は、生物多様性保全や環境教育の基礎資料として重要であり、今後の適切な植生管理や保全活動に役立つとされています。 -
論文
新産地報告:長野県小谷村の伝統的カヤ場に生育するオオナンバンギセル Aeginetia sinensis G.Beck|Mar.2015
長野県小谷村の伝統的カヤ場で、これまで北部では未記録だったオオナンバンギセル(Aeginetia sinensis G.Beck)の自生が2007年と2013年に確認されました。ススキなどのイネ科植物に寄生し、火入れによって維持される草地環境が生育に重要とされています。絶滅危惧種であり、カヤ場の保全が本種の保護にもつながると考えます。 -
報告
「モニタリングサイト1000」志賀高原おたの申す平コアサイトにおける亜高山帯針葉樹林の毎木調査データ(英文)|Mar.2015
こちらの論文は、志賀高原の大沼池平に設置された1haの常設調査区における亜高山針葉樹林の樹木センサスデータ(2014年)を報告しています。アオモリトドマツとコメツガが優占種で、ブナ科のダケカンバも確認されました。2005年から毎年調査が行われ、樹木の成長や更新動態、積雪深、落葉量、昆虫や鳥類のデータも収集されています。この調査は環境省の「モニタリングサイト1000」プロジェクトの一環です。 -
論文
豪雪地帯における伝統的民家の樹種選択と里山の利用|Jul.2014
長野県桑名川地区の伝統的民家(R.Y家・H.Y家)を対象に、建築部材の樹種と周辺里山の植生を調査しました。スギやブナ、ナラ類など多様な樹種が用途に応じて使い分けられ、建材は主に里山から調達されていました。建築年代や地形、森林管理の違いが樹種選択に影響し、地域内でも民家の構成樹種に差異が生じることが明らかとなりました。 -
研究
松本市牛伏寺に残る小面積ブナ林の林分構造|Mar.2014
長野県松本市牛伏寺の小面積ブナ林は、周囲にブナがほとんど存在しない孤立個体群であり、150年以上維持されてきた可能性があります。調査では106個体(87株)を確認し、複数回の更新が示唆されました。更新には豊作年が重要ですが、発芽率の低下や動物による食害が課題となります。遺伝的多様性の低下も懸念され、今後は親子関係の解析などによる動態把握が求められます。 -
古民家
伝統的木造民家の構成樹種の同定方法|Mar.2014
伝統的木造民家の建材に使われた樹種を正確に同定するため、ミクロトームを用いた木材切片作製法を紹介します。従来の徒手切片法に比べ、安全かつ効率的に切片を得られます。スギやアカマツ、ブナ、キハダなどの木材組織の特徴を顕微鏡で観察し、樹種を判別します。地域材の利用や伝統的資源管理の理解に貢献する手法として意義があるとされています。 -
論文
長野県小谷村の伝統的カヤ場に自生するススキ属|Mar.2014
長野県小谷村の伝統的カヤ場「牧の入カヤ場」では、屋根材として利用されるススキ属3種(ススキ、オオヒゲナガカリヤスモドキ、カリヤス)が確認されました。特に「小ガヤ」と呼ばれるオオヒゲナガカリヤスモドキは良質な屋根材として重宝されてきましたが、近年は「大ガヤ」のススキが増加しています。種の特徴を明確にすることで、適切な管理と保全が可能になると示唆されました。