ブナ林に学び、里山と歩む
雪深い信州の山あいで、人と自然が長い時間をかけて育んできた里山の風景。その意味や価値を見つめ直す──橅森Lab.は、そんな研究と実践の場です。
失われつつある里山の知恵や資源を未来へつなぐため、地域の皆さんと学び合い、小さな実践を積み重ねています。
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橅森Lab.の研究成果と社会活動
調査・研究
森林や草原と人との関わりを探る調査・研究活動や、その成果を紹介します。
最新の論文
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長野県中部における断片化した小規模ブナ林の更新動態|Sep. 2025
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年輪の視認性向上:温帯樹種62種を対象としたサンプル処理および画像化技術の比較研究(英文)|Jul.2025
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松本市牛伏寺ブナ林における気象要素(林内気温・最深積雪・積雪日数)の18年間(2003~2021年)の年次変動|Mar.2025
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松本市牛伏寺ブナ林における20年間(2005~2024年)のブナ繁殖器官の生産量(英文)|Mar.2025
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日本の天然林22カ所の樹木調査プロットにおいて、UAV(無人航空機)搭載LiDARから作成された高解像度のデジタル樹高モデル、地形モデル、オルソモザイク写真、および樹冠形状データ(英文)|Mar.2025
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北東アジアの温帯林における樹木成長の気候応答の空間的異質性(英文)|Dec. 2024
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北八ヶ岳坪庭溶岩台地に成立するハイマツ群落の組成と構造|Dec. 2024
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信州大学教育学部長野キャンパスの樹木|Mar.2024
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東北の豪雪農村地域における伝統木造民家の適材適所の樹種選択(英文)|May.2023
2023年 論文
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長野県小谷村に残る伝統的茅場の昆虫相(続々報): 2020年から2022年の調査結果|Mar.2023
長野県小谷村の伝統的茅場「牧の入茅場」にて、2020年から2022年にかけて昆虫相調査を行い、合計14目128科505種を記録しました。2022年には285種が確認され、そのうち114種が本調査地における新たな追加記録でした。特にコウチュウ目・ハチ目・チョウ目で多くの新記録が得られています。また、バッタ類の疫病による大量死や、ハナバチ類の営巣活動およびそれに伴う捕食・寄生関係など、生態学的にも興味深い現象が観察されました。
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豪雪地帯の標高と来歴の異なるブナ林分における24年間(1999-2022)のブナ繁殖器官の生産量(英文)|Ma…
長野県飯山市の3つのブナ林(奥山成熟林・農村二次林・市街地孤立林)で、1999〜2022年の24年間にわたりモニタリングしたブナの花や実の生産量のデータを公開するものです。森林の断片化が進む中、ブナの豊凶現象の実態や気候変動の影響を評価する貴重な基盤資料となり得ます。ブナの実はツキノワグマの主要食物であり、凶作年のクマ出没予測や地域資源としての活用にも役立つと考えます。
2022年 論文
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異なる林冠構造をもつ冷温帯二次林におけるチシマザサの純一次生産量(英文)|Apr.2022
日本の森林の林床に広く生育するチシマザサのCO₂吸収量(GPP)を常緑針葉樹林・混交林・落葉広葉樹林で測定しました。季節変化やGPPを左右する要因は森林タイプで異なりましたが、年間GPPはほぼ同程度でした。森林タイプは季節的なGPPの変動要因に影響する一方、年間GPPには生育期間の長さが重要であることが示されました。
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長野県小谷村に残る伝統的茅場の昆虫相(続報):2020年と2021年の調査結果|Mar.2022
火入れによって維持されている長野県小谷村の伝統的「牧の入茅場」で、2020・2021年に昆虫相調査を行い、計13目113科391種を確認しました。草丈の低い初期には土壌露出部の種や水辺の種が多く、夏以降はイネ科草地特有のバッタ類やカメムシ類、寄生性ハエ類などが多く記録されました。火入れ管理の草地環境が多様な昆虫相を支えていることが示唆されました。
自然・文化とつながる学びの場づくり
社会活動
代表プロフィール


井田 秀行:いだ ひでゆき 教授・博士(学術)
専門:生態学(植物・森林・景観・保全)
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信州大学 教育学部 理科教育コース/大学院総合理工学研究科 農学専攻 環境共生学分野(修士課程)/大学院総合医理工学研究科 総合理工学専攻 山岳科学環境科学分野(博士課程)
原体験は子どもの頃の里山遊び。広島大学で生態学を学び、博士取得後、長野県の自然保護行政に従事。2000年より信州大学勤務。ブナ林の長期モニタリング、茅場の価値評価、古民家の木材の分析など、自然と人との持続的な関係を探る研究に取り組む。
雪国の古民家で、家族(猫3匹、ヤギ2頭も)とともに、過疎集落の中で理想と現実のあいだを行き来しつつ、地域との関わりを通じて、小さな実践を様々に試行錯誤中です。自然との関わりを、暮らしの中で感じながら、ゆるやかに次の世代へつないでいけたらと思っています。息抜きは韓流ドラマ。
「北信濃の里山を保全活用する会」会長
「いいやまブナの森倶楽部」副会長
「長野県植物研究会」幹事・研究会誌編集委員長


