長野県中部における断片化した小規模ブナ林の更新動態|Sep. 2025

牛伏寺ブナ林

日本生態学会誌 75: 153-166|帶刀彩奈・井田秀行 (2025)

 https://doi.org/10.18960/seitai.2407

松本市牛伏寺のブナ林は、 過去のスズタケ被圧と現在のシカ食害により、低木層や稚樹におけるブナの生育が阻害され、更新が停滞していました。

過去約20年間(2005-2024年)でブナの豊作がなく、これは、遺伝的多様性の低下による稔性(種子ができる能力)の低さが考えられ、次世代を担う種子自体が不足しています。

今後、ブナ林の維持は困難であり、稚樹が多いナラ類主体の林へ遷移すると予想されますが、シカ食害が続けばナラ類の更新も停滞する恐れがあります。

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