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論文
北八ヶ岳坪庭溶岩台地に成立するハイマツ群落の組成と構造|Dec. 2024
北八ヶ岳・坪庭の溶岩台地(2250 m)では、通常は森林限界より上に生育するハイマツが、より低い標高で群落を形成しています。溶岩台地の周縁部から中心部にかけて26区画で植生調査を行った結果、周縁ではコメツガが優勢ですが、中心ではハイマツが増加しており、ハイマツが主要な先駆樹種として定着したと考えられます。これはコケやガンコウランのマットがハイマツの実生定着を助け、現在の分布を形成したためと推察されます。 -
研究
シカの影響に関する植生モニタリング調査と地域の生物多様性保全研究 ―シカと植生のアンケート調査(2018~2019)報告― ―地域の植生と生物多様性保全研究グループ―|Sep.2020
2017〜2019年に実施された全国規模のシカと植生に関するアンケート調査では、962件の回答が得られ、日本各地の多様な植生タイプからデータが集まりました。 2008–2009年調査と比較して、シカによる植生への影響が進行していることが示唆され、「強」や「中」レベルの影響が増加傾向にあります。かつては太平洋側に集中していた影響も、内陸部や日本海側へと広がり、林床植生の多様性劣化が顕著になっています。本調査は、保全の指針となる重要な基盤資料です。 -
論文
豪雪地帯における民家と自然環境の関係性 ―長野県北安曇郡小谷村伊折にたつ民家を対象として ―|May.2013
豪雪地帯・小谷村伊折の民家を対象に、植生と建築の関係を分析した研究です。地域の森林構成を踏まえ、民家部材の樹種判定を行い、スギ・クリ・ケヤキ・アカマツなど里山林に分布する樹種が柱・土台・梁などに適材適所で使い分けられていることを確認しました。また架構図からも部材ごとの明確な樹種選択が読み取れ、自然環境と民家構法が密接に結びつく実態が示されています。 -
論文
志賀高原高天ヶ原湿原のモニタリングの概要|Mar.2010
高天ヶ原湿原では、近年ヨシ類の繁茂により在来植物の生育地が縮小し、周辺から外来種の侵入も懸念されています。2006年から地元住民と信州大学が協力してヨシ類の刈り払い・除去などの保全活動を開始し、2009年よりその効果を把握するためモニタリングを実施しました。湿原内に5つの調査区を設け、処理方法の違いによる植生変化を記録し、湿原再生に向けた継続的な評価と情報発信を行っています。 -
論文
長野県小谷村に残る伝統的茅場の植物相|Mar.2008
長野県小谷村の伝統的な茅場で植物相を調査しました。植生は主にオオアシボソとススキから成り立っています。江戸時代から屋根材として利用されてきたオオアシボソは近年減少し、代わってススキが増加しています。2007年には外来種5種を含む70種の維管束植物を確認し、県の絶滅危惧種ナンバンギセルも見つかりました。生育環境を守るには、火入れや刈り取りなど伝統的管理の継続が重要であると考えます。 -
論文
北志賀高原三ヶ月池アワラ湿原の植生と植物相|Mar.2003
北志賀高原三ヶ月池アワラ湿原で植物相と植生を調査しました。植生は主にミズゴケやスゲ群落から成り、維管束植物242種とミズゴケ4種を確認しました。過去12年間でユリ科やラン科の一部種が減少しており、人為的影響に伴う乾燥が原因と考えられています。湿原へ水を供給する流域や沢を守るため、周辺環境(例えば二次ブナ林)の保全と歩道整備が必要であると考えます。 -
研究
ゴルフコース造成が森林植生に及ぼす影響 (環境影響に関する調査研究)|Mar.2001
ゴルフコース造成に伴う森林植生の初期変化を、造成地周辺のコナラ・ミズナラ林で調査しました。造成後、草本層ではササ類の被覆が減少し裸地が拡大、低木層では萌芽幹の枯死や先駆植物の出現がみられました。沢周辺では土砂堆積により湿性種の衰退が確認されました。樹木の成長率は場所により低下し、造成による撹乱の影響が明瞭であるのがわかりました。大規模造成ではバッファー設定と継続的モニタリングが重要と結論づけます。 -
研究
長野冬季五輪において試みられた緑化対策のモニタリング ―表土復元後の植生変化を中心として―|Mar.2001
長野冬季五輪会場周辺で行われた法面緑化の効果を検証するため、表土復元・幼苗植栽・巨石積の施工地で植生調査を4年間実施しました。表土復元では植被率と植物高が年々増加し、ススキやヤマハギなど多年生草本が早期に優占しました。幼苗植栽では郷土樹種が定着し、巨石積では多孔質環境に多年生草本や木本が生育しました。これらの結果から、表土中の根や根茎による速やかな植生回復が示唆されました。 -
研究
キャンプ場の植生管理と景観保全|Dec.1999
ガールスカウト戸隠キャンプ場では、下刈りによる影響で低木層が乏しく、森林更新が進みにくい現状があります。毎木調査に基づき林冠構造からゾーニングを行い、各ゾーンで天然更新の促進、草地維持、観察林の設定など管理方針を提案しました。小規模地域では個体群レベルの解析を取り入れた計画策定が有効であり、事例研究の提示も重要と考えられています。 -
論文
美ケ原高原放牧地の植生|Mar.1998
美ヶ原高原放牧地で植生調査を行いました。外来牧草の播種と低木除去による草地転換の影響で、放牧地全域でオオウシノケグサ・オオアワガエリ・シロツメクサなど播種由来の外来牧草が優占していました。小凸地でも外来牧草が優占する一方、在来種の出現頻度と被度は高かったのです。環境庁指定植物は小凸地上と放牧地周辺で多く確認されました。
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