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論文
長野県小谷村に残る伝統的茅場の昆虫相(続々報): 2020年から2022年の調査結果|Mar.2023
長野県小谷村の伝統的茅場「牧の入茅場」にて、2020年から2022年にかけて昆虫相調査を行い、合計14目128科505種を記録しました。2022年には285種が確認され、そのうち114種が本調査地における新たな追加記録でした。特にコウチュウ目・ハチ目・チョウ目で多くの新記録が得られています。また、バッタ類の疫病による大量死や、ハナバチ類の営巣活動およびそれに伴う捕食・寄生関係など、生態学的にも興味深い現象が観察されました。 -
草原
長野県小谷村に残る伝統的茅場の昆虫相(続報):2020年と2021年の調査結果|Mar.2022
火入れによって維持されている長野県小谷村の伝統的「牧の入茅場」で、2020・2021年に昆虫相調査を行い、計13目113科391種を確認しました。草丈の低い初期には土壌露出部の種や水辺の種が多く、夏以降はイネ科草地特有のバッタ類やカメムシ類、寄生性ハエ類などが多く記録されました。火入れ管理の草地環境が多様な昆虫相を支えていることが示唆されました。 -
草原
長野県小谷村に残る伝統的茅場の昆虫相|Mar.2021
長野県小谷村の屋根材用ススキ草地で昆虫相を調査した結果、195種の昆虫が確認されました。中には絶滅危惧種クロシジミ(Niphanda fusca)も含まれ、草地が長年にわたり良好な環境として維持されてきたことが示唆されます。伝統的な草地利用が多様な昆虫の生息地を支えており、生物多様性保全の観点からも重要な地域であると評価されています。 -
論文
新産地報告:長野県小谷村の伝統的カヤ場に生育するオオナンバンギセル Aeginetia sinensis G.Beck|Mar.2015
長野県小谷村の伝統的カヤ場で、これまで北部では未記録だったオオナンバンギセル(Aeginetia sinensis G.Beck)の自生が2007年と2013年に確認されました。ススキなどのイネ科植物に寄生し、火入れによって維持される草地環境が生育に重要とされています。絶滅危惧種であり、カヤ場の保全が本種の保護にもつながると考えます。 -
論文
長野県小谷村の伝統的カヤ場に自生するススキ属|Mar.2014
長野県小谷村の伝統的カヤ場「牧の入カヤ場」では、屋根材として利用されるススキ属3種(ススキ、オオヒゲナガカリヤスモドキ、カリヤス)が確認されました。特に「小ガヤ」と呼ばれるオオヒゲナガカリヤスモドキは良質な屋根材として重宝されてきましたが、近年は「大ガヤ」のススキが増加しています。種の特徴を明確にすることで、適切な管理と保全が可能になると示唆されました。 -
論文
長野県北安曇郡小谷村の茅葺き屋根普請に関する復原的考察|Jul.2010
長野県北安曇郡小谷村には、継続的な利用がなされている牧の入茅場があります。この茅場を対象に、物的・人的資源の把握から小谷村における茅葺き屋根普請の復原を行いました。まず、茅葺き屋根の普請の工程と各作業を確認しました。つぎに、物的資源として、茅場における小茅の採取量と屋根の葺き替えにおける小茅の茅量を把握しました。さらに、人的資源として、各作業における職人および住民の労力量を明らかにしました。 -
論文
長野県小谷村に残る伝統的茅場の植物相|Mar.2008
長野県小谷村の伝統的な茅場で植物相を調査しました。植生は主にオオアシボソとススキから成り立っています。江戸時代から屋根材として利用されてきたオオアシボソは近年減少し、代わってススキが増加しています。2007年には外来種5種を含む70種の維管束植物を確認し、県の絶滅危惧種ナンバンギセルも見つかりました。生育環境を守るには、火入れや刈り取りなど伝統的管理の継続が重要であると考えます。
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