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環境教育
ブナの実羊羹:中山間地域の里山資源の価値を伝達するパッケージデザイン|Mar.2017
本作品は、長野県飯山地方の里山資源「ブナの実」を使った羊羹のパッケージデザインです。ブナの実は地域の魅力的な食材ですが、安定供給が難しく特産品化が困難とされてきました。そこで、少量でも風味を楽しめるよう羊羹の形状を工夫し、商品価値を高めるパッケージを開発しました。開封時に上部がしおり、下部が容器として使える構造で、地元の小規模加工所でも製作可能な設計となっています。親しみやすさを出すため、クマのイラストも採用しました。 -
研究
豪雪中山間地におけるブナ堅果の生産量と成分特性からみた特産物としての有用性|Feb.2017
長野県飯山市でブナ堅果の特産物としての有用性を検討しました。堅果の豊凶は林分により異なり、極相林で隔年、里山林で2~4年ごと、孤立林では稀でした。堅果は高栄養価かつ酸化安定性に優れ、豊作時の賦存量は約8t(約800万円相当)と推定されました。持続的利用には林分特性に応じた資源管理と高付加価値化が重要とされます。 -
木造建築
豪雪地域にたつ伝統木造民家の構造材にみる樹種選択 ―長野県飯山市柄山集落の古民家4事例―|Oct.2016
日本の豪雪地帯にある農村で築100年以上の伝統的民家4棟の構造材の樹種を調査しました。各民家には3〜4種、全体で5種の木材が使用されており、ブナ、ナラ、スギは全棟に共通していました。特に曲げに強いブナは梁や小屋組に多用されており、豪雪地では樹種ごとに用途を使い分ける傾向が示唆されています。 -
論文
日本全国22か所の温帯林における地表性甲虫群集と林床環境のモニタリング(英文)|Aug.2016
この論文は、日本全国22か所の森林に設置された33の固定プロットで、2004年から継続的に行われている地表性甲虫と林床環境のモニタリングデータを報告しています。314種・約6万匹の甲虫と林床環境の詳細データを含み、森林生態系の変動解析に活用可能な、日本最大規模の貴重な長期データです。 -
研究
隔離された小規模なブナ (Fagus crenata) 集団における花粉散布パターンと個体群の持続性(英文)|Jun.2016
この研究は、強く隔離された小規模なブナ集団(牛伏寺)における花粉の長距離散布と遺伝的多様性への影響を調査したものです。親子解析により、7km以上離れた場所からの花粉飛来が示唆されましたが、遺伝的多様性や有効集団サイズは低く、隔離と小規模性による遺伝的浮動の影響が懸念されます。外来交配が優勢で、過去の混交の痕跡も見られ、今後の存続にはさらなる研究が必要です。 -
木造建築
豪雪地に建つ伝統的木造民家の古材の強度特性|Feb.2016
日本の豪雪地に建つ伝統的民家の古材について、ブナ・ナラ・トチ・スギの4種を対象に曲げ強度とヤング係数を測定しました 古いブナ材は現代材よりも高い曲げ強度を示し、ブナとナラはヤング係数も高いことがわかりました。これらの結果から、ブナ材は長年の使用により強度が増し、積雪荷重への耐性が高まった可能性が示唆されています。 -
研究
ブナ(Fagus crenata Blume)の堅果の生存率に対する成熟前捕食排除の効果を評価する袋がけ実験(英文)|Dec.2013
本研究では、中央日本のブナ原生林において、2年間にわたり1本のブナに袋がけを行い、種子成熟前の捕食が堅果の生存率に与える影響を評価しました。袋がけにより、1年目は生存率が4.9%から41.3%に、2年目は2.4%から12.5%に上昇しました。これにより、成熟前の昆虫による捕食がブナの堅果の生存率を大きく左右する主要因であることが明らかとなっています。 -
研究
ブナ成熟林における成熟林エリアとギャップエリアの土壌有機炭素量および質の比較(英文)|Aug.2013
冷温帯ブナ成熟林において、林冠構造の違いが表層土壌有機炭素に与える影響を調査しました。成熟林エリアではリター生産量と土壌有機物量が高く、芳香族炭素の割合が高い一方、分解しやすい炭素も多く含まれています。これにより、成熟林では有機炭素が蓄積しやすいが、分解ポテンシャルも高いことが示唆されました。 -
研究
ブナ孤立林分における豊作年の発芽率|May.2013
長野県北部の連続的なブナ林分と、中部の1ha程度の孤立林分で2011年秋に採取したブナ種子の発芽率を比較したところ、両者に有意な差は認められませんでした。孤立林分では遺伝的多様性の低下や更新力の弱まりが懸念されます。しかし、豊作年には周囲にブナがほとんど存在しない環境でも十分な発芽が期待でき、後継樹の更新可能性が高いことが示唆されました。 -
論文
「モニタリングサイト1000」プロジェクトにおける日本全国21森林のリター(落葉・落枝)データ(英文)|Sep.2012
本データ論文は、日本全国21森林で収集されたリターフォール(落葉・落枝など)の大規模データを報告するものです。日本で自由に利用できる最大規模のリター資料です。調査は環境省の「モニタリングサイト1000」の一環として、亜寒帯から亜熱帯までの4つの主要森林タイプにわたる23の恒久プロットで実施されました。2004年から毎月リターを採取し、葉・枝・繁殖器官などに分類しました。これらのデータは季節変動、年変動、地理的パターンの解析に有用で、森林間の比較研究にも活用できます。