カヤの平– tag –
-
論文
年輪の視認性向上:温帯樹種62種を対象としたサンプル処理および画像化技術の比較研究(英文)|Jul.2025
樹木の成長情報を得るには年輪境界の明瞭な視認が必要ですが、散孔材など境界が不明瞭な樹種では技術的課題が残ります。本研究は東アジアと北米の温帯樹種62種を対象に、サンプル調製法と画像化技術を比較しました。可視光下での二重染色薄片が最も明瞭で、次いでチョーク併用のミクロトーム処理が有効、蛍光法ではUVが最良でした。二重染色は技術を要しますが、信頼性と効率に優れ、年輪研究の拡大に寄与します。 -
論文
日本の天然林22カ所の樹木調査プロットにおいて、UAV(無人航空機)搭載LiDARから作成された高解像度のデジタル樹高モデル、地形モデル、オルソモザイク写真、および樹冠形状データ(英文)|Mar.2025
日本各地22か所・各1ha(モニタリングサイト1000)の森林で、ドローン(UAV-LiDAR)を使い、5cm解像度の地形・樹高データと2.7cm解像度のオルソ画像(空中写真)を取得しました。調査地は亜熱帯から亜寒帯まで幅広い気候帯に及び、このうち信州大学森林生態学研究室が管理するカヤの平のブナ林と、志賀高原おたの申す平の亜高山帯針葉樹林の2サイトのデータを提供しました。全151種・4,328個の樹冠データを含む、日本の自然林を対象とした初めての大規模データで、さまざまな森林研究に活用できます。 -
論文
北東アジアの温帯林における樹木成長の気候応答の空間的異質性(英文)|Dec. 2024
北東アジアの温帯林79地点・22樹種の年輪データから、樹木の成長が気候にどう反応するかを広域的に評価しました(信州大学森林生態学研究室が管理するカヤの平と広島県臥龍山[苅尾山]のブナ林2サイトのデータを提供)。成長に対する反応の違いは水ストレスが主要因であり、乾燥地域ほど降水減少や高温・乾燥に対して成長が大きく低下する傾向が示されました。今後の乾燥化の進行により、森林生産性の広域的な低下が懸念されます。 -
環境教育
教員養成系大学生に向けた森林生態学教育 : 信州大学カヤノ平ブナ原生林教育園での活動事例|Mar.2016
この実践報告は、信州大学教育学部の教員養成系大学生を対象に、カヤノ平ブナ原生林教育園で実施された森林生態学の野外実習の事例を紹介しています。簡易的な毎木調査を通じて、極相林の世代交代や林分構造の理解を深めるとともに、得られた知見を学校教育へ応用する方法を考察しました。学生の多くが生態学的理解を深め、教育現場での展開案も具体的に提案され、実習の有効性が示されました。 -
報告
「モニタリングサイト1000」プロジェクトの一環として、中央日本の多雪地帯・カヤノ平に設置された1ヘクタールの恒久調査区におけるブナ林(Fagus crenata Blume)の森林構造(英文)|Mar.2013
本研究は、長野県カヤノ平の多雪地帯に設置された1haの恒久調査区におけるブナ林の森林構造を2012年の調査データに基づき報告したものです。調査区ではブナが優占し、20種の木本が確認されました。胸高直径の分布から、ブナ個体群は継続的に更新していることが示されました。また、ササ群落が林床を覆い、更新に影響を与えることが指摘されています。調査区では毎年、樹木センサスや落葉・昆虫調査も行われています。 -
報告
「モニタリングサイト1000」カヤの平コアサイトにおける多雪地ブナ林(Fagus crenata Blume)の森林構造(英文)|Mar.2013
本研究は、長野県カヤノ平の多雪地帯に設置された1haの恒久調査区におけるブナ林の森林構造を2012年の調査データに基づき報告したものです。調査区ではブナが優占し、20種の木本が確認されました。胸高直径の分布から、ブナ個体群は継続的に更新していることが示されました。また、ササ群落が林床を覆い、更新に影響を与えることが指摘されています。調査区では毎年、樹木センサスや落葉・昆虫調査も行われています。 -
研究
志賀高原カヤノ平ブナ成熟林における土壌有機物の特徴|Mar.2012
志賀高原カヤノ平のブナ成熟林では、表層土壌に非常に多くの有機炭素が蓄積しています。これは活性アルミニウムなど有機物吸着力の高い土壌特性に起因すると考えられています。腐植酸の質は芳香族炭素が多く安定性が高い一方、南東方向ほど微生物分解が進み炭素の動きが速い傾向が示唆されました。極相林における土壌有機物の量と質の把握が、炭素循環理解に重要であることを示しました。 -
研究
志賀高原カヤの平ブナ林における炭素循環モニタリング I.時空間的に不均一な土壌呼吸量の測定法の検討|Mar.2011
本研究は、志賀高原カヤノ平ブナ林における土壌呼吸量の時間的・空間的変動を正確に把握する測定法の検討を目的としています。自動開閉式チャンバーを用いた密閉法と、ソーダライムによるアルカリ吸収法を比較し、後者が過大評価する傾向を補正可能であることを示しました。また、36地点の同時測定により、土壌呼吸は更新区で高く、ギャップで低いなど植生構造が空間変動に影響することが明らかになりました。 今後は微地形や水分条件も含め、極相林の炭素循環解明を進めていきます。
1