ブナ林– tag –
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研究
ブナ(Fagus crenata Blume)の堅果の生存率に対する成熟前捕食排除の効果を評価する袋がけ実験(英文)|Dec.2013
本研究では、中央日本のブナ原生林において、2年間にわたり1本のブナに袋がけを行い、種子成熟前の捕食が堅果の生存率に与える影響を評価しました。袋がけにより、1年目は生存率が4.9%から41.3%に、2年目は2.4%から12.5%に上昇しました。これにより、成熟前の昆虫による捕食がブナの堅果の生存率を大きく左右する主要因であることが明らかとなっています。 -
研究
ブナ成熟林における成熟林エリアとギャップエリアの土壌有機炭素量および質の比較(英文)|Aug.2013
冷温帯ブナ成熟林において、林冠構造の違いが表層土壌有機炭素に与える影響を調査しました。成熟林エリアではリター生産量と土壌有機物量が高く、芳香族炭素の割合が高い一方、分解しやすい炭素も多く含まれています。これにより、成熟林では有機炭素が蓄積しやすいが、分解ポテンシャルも高いことが示唆されました。 -
研究
ブナ孤立林分における豊作年の発芽率|May.2013
長野県北部の連続的なブナ林分と、中部の1ha程度の孤立林分で2011年秋に採取したブナ種子の発芽率を比較したところ、両者に有意な差は認められませんでした。孤立林分では遺伝的多様性の低下や更新力の弱まりが懸念されます。しかし、豊作年には周囲にブナがほとんど存在しない環境でも十分な発芽が期待でき、後継樹の更新可能性が高いことが示唆されました。 -
報告
「モニタリングサイト1000」プロジェクトの一環として、中央日本の多雪地帯・カヤノ平に設置された1ヘクタールの恒久調査区におけるブナ林(Fagus crenata Blume)の森林構造(英文)|Mar.2013
本研究は、長野県カヤノ平の多雪地帯に設置された1haの恒久調査区におけるブナ林の森林構造を2012年の調査データに基づき報告したものです。調査区ではブナが優占し、20種の木本が確認されました。胸高直径の分布から、ブナ個体群は継続的に更新していることが示されました。また、ササ群落が林床を覆い、更新に影響を与えることが指摘されています。調査区では毎年、樹木センサスや落葉・昆虫調査も行われています。 -
報告
「モニタリングサイト1000」カヤの平コアサイトにおける多雪地ブナ林(Fagus crenata Blume)の森林構造(英文)|Mar.2013
本研究は、長野県カヤノ平の多雪地帯に設置された1haの恒久調査区におけるブナ林の森林構造を2012年の調査データに基づき報告したものです。調査区ではブナが優占し、20種の木本が確認されました。胸高直径の分布から、ブナ個体群は継続的に更新していることが示されました。また、ササ群落が林床を覆い、更新に影響を与えることが指摘されています。調査区では毎年、樹木センサスや落葉・昆虫調査も行われています。 -
研究
志賀高原カヤノ平ブナ成熟林における土壌有機物の特徴|Mar.2012
志賀高原カヤノ平のブナ成熟林では、表層土壌に非常に多くの有機炭素が蓄積しています。これは活性アルミニウムなど有機物吸着力の高い土壌特性に起因すると考えられています。腐植酸の質は芳香族炭素が多く安定性が高い一方、南東方向ほど微生物分解が進み炭素の動きが速い傾向が示唆されました。極相林における土壌有機物の量と質の把握が、炭素循環理解に重要であることを示しました。 -
研究
志賀高原カヤの平ブナ林における炭素循環モニタリング I.時空間的に不均一な土壌呼吸量の測定法の検討|Mar.2011
本研究は、志賀高原カヤノ平ブナ林における土壌呼吸量の時間的・空間的変動を正確に把握する測定法の検討を目的としています。自動開閉式チャンバーを用いた密閉法と、ソーダライムによるアルカリ吸収法を比較し、後者が過大評価する傾向を補正可能であることを示しました。また、36地点の同時測定により、土壌呼吸は更新区で高く、ギャップで低いなど植生構造が空間変動に影響することが明らかになりました。 今後は微地形や水分条件も含め、極相林の炭素循環解明を進めていきます。 -
古民家
豪雪地帯における伝統的民家と里山林の構成樹種にみられる対応関係|Aug.2010
長野県飯山市の豪雪地帯で、築115年以上の民家に使われた木材と周辺里山林の樹種構成を比較しました。スギの使用量が最も多く、1部材当たり体積はブナが最大でした。周辺林分はブナ・コナラ類・スギから成り、建材構成と類似していることがわかりました。大径ブナが優占する林分は水源林としてだけでなく建材供給地でもあった可能性が示され、豪雪地帯でブナが主要構造材に用いられたことは地域の風土に適した建築様式と考えらます。