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報告
ブナの実羊羹:中山間地域の里山資源の価値を伝達するパッケージデザイン|Mar.2017
本作品は、長野県飯山地方の里山資源「ブナの実」を使った羊羹のパッケージデザインです。ブナの実は地域の魅力的な食材ですが、安定供給が難しく特産品化が困難とされてきました。そこで、少量でも風味を楽しめるよう羊羹の形状を工夫し、商品価値を高めるパッケージを開発しました。開封時に上部がしおり、下部が容器として使える構造で、地元の小規模加工所でも製作可能な設計となっています。親しみやすさを出すため、クマのイラストも採用しました。 -
研究
長野県飯山市小菅地区に残るブナ林の林分構造|Mar.2017
長野県飯山市の重要文化的景観「小菅の里及び小菅山」において、ブナ林の林分構造を調査しました。山頂の成熟林ではブナとキタゴヨウが優占し、ブナは下層にも多く更新が進行中と推察されました。集落近くの里山林では発達度の異なる2林分が確認され、いずれもブナが高頻度で出現し、順調な更新が示唆されました。 -
木造建築
豪雪地にたつ伝統木造民家の構造材の樹種組成:長野県飯山市小菅地区の農家建築1事例|Mar.2017
2012年、長野県飯山市小菅地区の江戸後期築と推定される茅葺き民家の解体時に、104の構造材から試料を採取し、木材の樹種を同定しました。99部材から10〜11種が確認され、スギ、ブナ、アカマツが多く、垂直材にスギ、水平材にブナやアカマツが多用されていました。特にブナの使用は豪雪地の民家に共通する特徴だとわかりました。 -
研究
豪雪中山間地におけるブナ堅果の生産量と成分特性からみた特産物としての有用性|Feb.2017
長野県飯山市でブナ堅果の特産物としての有用性を検討しました。堅果の豊凶は林分により異なり、極相林で隔年、里山林で2~4年ごと、孤立林では稀でした。堅果は高栄養価かつ酸化安定性に優れ、豊作時の賦存量は約8t(約800万円相当)と推定されました。持続的利用には林分特性に応じた資源管理と高付加価値化が重要とされます。 -
論文
豪雪地域にたつ伝統木造民家の構造材にみる樹種選択 ―長野県飯山市柄山集落の古民家4事例―|Oct.2016
日本の豪雪地帯にある農村で築100年以上の伝統的民家4棟の構造材の樹種を調査しました。各民家には3〜4種、全体で5種の木材が使用されており、ブナ、ナラ、スギは全棟に共通していました。特に曲げに強いブナは梁や小屋組に多用されており、豪雪地では樹種ごとに用途を使い分ける傾向が示唆されています。 -
研究
豪雪地にたつ伝統木造民家の使用木材の樹種組成 : 長野県飯山市西大滝地区の古民家1事例|Mar.2016
この研究は、長野県飯山市西大滝地区にある築200年以上と推定される古民家を対象に、構造材として使用された木材の樹種を調査したものです。調査の結果、ブナやスギを中心に8〜9種の樹木が使われており、これらは現在も周辺に自生しています。特にブナは積雪荷重に耐える構造材として重要であり、地域の森林資源と建築技術の関係を示す伝統的知識が明らかになりました。 -
研究
豪雪地帯における伝統的民家と里山林の構成樹種にみられる対応関係|Aug.2010
長野県飯山市の豪雪地帯で、築115年以上の民家に使われた木材と周辺里山林の樹種構成を比較しました。スギの使用量が最も多く、1部材当たり体積はブナが最大でした。周辺林分はブナ・コナラ類・スギから成り、建材構成と類似していることがわかりました。大径ブナが優占する林分は水源林としてだけでなく建材供給地でもあった可能性が示され、豪雪地帯でブナが主要構造材に用いられたことは地域の風土に適した建築様式と考えらます。 -
論文
ナラ枯れは江戸時代にも発生していた|Jun.2010
長野県飯山市では、2004年に顕在化したナラ枯れと同様の被害が1750年にも記録されていました。古文書には、神社の社叢でナラの葉が夏に変色し秋に枯死し、幹には虫害があり駆除できなかったとあります。翌年には被害木が売却され社殿修復に充てられ、他の枯死木から大量の木炭が生産されました。これらの記述から、当時の被害はカシノナガキクイムシが病原菌を媒介するブナ科樹木萎凋病であり、江戸時代以前から発生を繰り返していた可能性が高いと考えられています。 -
研究
国指定天然記念物「黒岩山」の植物相|Mar.2010
長野県飯山市の黒岩山は、ギフチョウとヒメギフチョウの混在地として1971年に国の天然記念物に指定されました。しかし薪炭林の利用放棄により樹木が繁茂し、光量低下で食草が減少、さらに乱獲も加わり個体数が急減しています。特にヒメギフチョウの減少が著しく、飯山市や住民が人工増殖や食草移植、伐採、パトロールなど保全活動を実施しています。2008年には再生事業調査会が発足し、環境整備・増殖・監視・植生調査が進められ、本稿はその植物相調査の報告となります。 -
研究
豪雪地帯における民家の形態とその構成樹種―長野県飯山市柄山の農家の事例―|Feb.2010
長野県飯山市の豪雪地帯にある農家の構造を調査したところ、太い柱や梁を中心とした堅牢な構造が豪雪への適応を示していました。使用された302点の構造材の大半はブナ・ナラ・ケヤキ・スギの4種で、特に主要な柱や梁には周囲の森林で優占するブナが多く使われていました。ブナは大径材を供給でき、豪雪地の家屋建築に適した重要な資源であったと考えられています。
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